顔面骨骨折で使う各種X線撮影方法

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Waters 法

下顎先端部を撮影台に接着させ、フランクフルト撮影台に45°の方向から撮影する。
頬骨骨折、上顎骨骨折、前頭骨骨折などの診断に有用

イメージ図

45°で入射


あざらし

ちなみにレントゲンの性質上、撮影台側(カセッテ側)が明瞭に写るので、基本はP→Aで撮影します。

30OM法(30°Occipitomental法)

腹臥位でWaters法と同様の頭位で、頭方から眼窩下縁に向けて緩急を30°傾けて入射する。
Waters法より鼻骨、前頭洞、眼窩下縁が評価しやすいこともある。

顔面軸位撮影法

仰臥位懸垂頭位で撮影。
頬骨弓部、頬骨骨折前後転位の有無を評価できる。

FuegerⅠ法

フランクフルト平面に対してP-Aで30°の角度で入射して撮影する。
眼窩壁骨折の診断に有用

waters 法とはX線の入射角の違い

X線に対して30 °後傾で入射

パントモグラフィ

口腔内全体を撮影する方法。
下顎骨の診断に有用。

イメージ↓(本来は下顎全体が写ってます)

あざらし

いろいろ紹介してきましたが、形成外科ではほぼXp撮影しないようです。
CTがあれば十分という考えのようです。
整形外科は術後のフォローも含めてXpとCTはセットで撮影することが多いですが、科の考え方の違いですね。

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