以前も紹介しましたが、ここ1年間白米を焚いていません。
今回は、玄米を焚くときの注意点を説明します。
結論「玄米を焚く際は12時間以上水につけましょう」ということです。
玄米を水に浸けておく理由
玄米は通常状態だと発芽を抑制された状態にあります。
この発芽抑制状態ではアブチジン酸などの発芽酵素阻害剤が出ている状態。
アブチジン酸は毒性があるという説があり、12~24時間以上水に浸すことでアブチジン酸の発生を抑えてくれます。
季節により水に浸す時間が異なる
夏は12時間以上、冬は24時間以上水に浸すことが推奨されています。
平均18時間以上水に浸す必要があります。
冷水下だと発芽が促されにくいようです。
できれば浸した水は交換を
水に浸すことでアブチジン酸を取り除くことができるわけですが、浸した水にはアブチジン酸含め農薬などのの有害物質が含まれています。
可能であれば12時間以上浸した後、もう一度玄米を洗って水を交換してから焚くのがよいでしょう。
結構面倒だね、、
アブチジン酸とは
植物の生理活性を調節するいわば植物ホルモン。種子発芽を抑制する作用にかかわっています。
種子発芽が抑制されなければいけない状況下で多く出ています。
というわけで、種子発芽を促す状況にすればアブチジン酸を減らすことができるわけですね。
なので、水に長く浸して発芽を促す状況にするわけです。
このアブチジン酸が細胞内のミトコンドリアを傷つける可能性が指摘されています。
食品安全総合情報システムでアブチジン酸の危険性については否定されてますので、過度に恐れる必要はありません。
しかし火のないところから煙は出ない。
ひと手間かかりますが、玄米を水に浸すのがよいでしょう。
フィチン酸
植物の三大要素の一つで、リンの貯蔵をする役割を担う物質で、種子に多く蓄積されている。
玄米に含まれるフィチン酸がミネラルの吸収阻害作用を生じる。
そのため場合によってはミネラル欠乏になることもあるとか。
個人的な意見として、日常生活でちゃんとした食事を食べるように心掛ければ必要量のミネラルは補えるので、さして問題はないかと思ってます。
ただし、ファスティングなどをやっている場合にはミネラル欠乏になりやすいので注意が必要。
また、玄米を焚く際に自然塩を2-3g程度いれるなどの工夫をするのもよいでしょう。
最後に
僕は出勤前に玄米を洗って水に浸けておきます。
朝忙しいときは、帰宅後に浸けるので実質12時間水に浸せないこともあります。
手間もかかるので、自分ができる範囲でいいでしょう。
最近では、炊飯時にフランス産または中国恵安の天然塩を入れるようにしています。
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