塩には種類があるって知ってますか?
塩の種類は大きく分けて3つ
●精製塩
●再製加工塩
●天然塩(自然塩)
まず「精製塩」
海水をろ過して不純物を取り除いた塩のこと。
実質ほぼ「塩化ナトリウム」で構成されており、ミネラルはほぼ取り除かれています。
食卓にある安価な塩はほぼこれになります。
メリットとしては、不純物を除去してあるため、海水に混入しているプラスチック成分などの有害な不純物が取り除かれている点。
デメリットはミネラル摂取ができないことと、単純な塩化ナトリウムの摂取は高血圧の原因にもなります。
次に「再生加工塩」
精製塩や輸入塩などに、にがりや海水を添加して再生成したもの。
精製塩と天然塩の中間的な立ち位置と考えればよいでしょう。
有名な伯方の塩はこれにあたります。
その他、海藻成分を加えた藻塩などもこれに含みます。
最後におすすめ「天然塩」
海水を天日干ししたり、釜で煮詰めて作られたもの。
ミネラルは取り除かれずにそのまま残っています。岩塩や塩湖もこれに該当します。
単純な「塩化ナトリウム」の摂取は高血圧の原因となりますが、ミネラルを含む天然塩の摂取はむしろ高血圧の予防になるとも言われています。
欠点として、海水内に含まれる毒性の不純物が取り除かれていないこと。
海水にプラスチック成分が検出されているようです。
しかし台湾と中国恵安、フランスのゲランド産の塩はプラスチック成分が検出されなかった。
塩の生成工程
まず塩のパッケージ裏を確認しましょう。
原料名:海水(フランス)
工程:天日、乾燥、粉砕
と示されています。
ようは海水を天日干しして、乾燥させ、細かく砕いたということ
【工程過程】 食用塩公正取引協議会より
1) イオン膜:
海水中の塩分をイオン膜を利用して濃縮する工程。塩分が約18%まで濃縮される。
2) 逆浸透膜:
海水中の塩分を逆浸透膜を利用して濃縮する工程。海水から真水を作る時に出る濃い海水(塩分6%)を利用。
3) 溶解:
天日塩、岩塩などを水や海水に溶かして濃い塩水を得る工程。
4) 浸漬:
「藻塩」を作る工程で、海藻等を塩水に浸し、海藻の旨味成分を溶出させる工程。
5) 天日:
塩田等で、太陽または風力といった自然エネルギーを利用し、水分を蒸発させる工程
6) 平釜:
形状に関わらず、密閉されていない釜で煮つめて塩水を濃縮または結晶化する工程(できる塩:フレーク、凝集など)。
7) 立釜:
完全密閉型蒸発缶を用いて、減圧または加圧状態で加熱蒸発させて、塩水を濃縮または結晶化する工程(できる塩:立方体)。
8) 噴霧乾燥:
海水または塩水を噴霧して、その液滴を濃縮または結晶化する工程(できる塩:微粒)。
9) 加熱ドラム:
海水または塩水を加熱した金属板に吹きつけて結晶化する工程(できる塩:微粒)。
10) 乾燥:
塩の結晶の水分を蒸発させて水分を取り除き、サラサラにする工程。加熱、減圧、除湿乾燥を含み、天日乾燥は含まれません。
11) 粉砕:
塩の結晶を粉砕して小さくする工程。
12) 焼成:
「焼塩」を作る工程で、塩の結晶を加熱することによって成分を変化させて、サラサラにする工程。380℃以上の場合は「高温焼成」、380℃未満の場合は「低温焼成」と記載することがあります。
13) 混合:
添加物を加える、または違う塩を混合する工程。
14) 洗浄:
水または塩水で、塩の表面を洗う工程。
15) 造粒:
塩の結晶を加圧または添加物を加えて成型する工程。
16) 採掘:
岩塩または湖塩を掘り出す、または採取する工程。
などがあります。
精製塩、再製加工塩、天然塩を見分けるポイント
注目すべきは塩化ナトリウムの純度と製造工程です。
精製塩
イオン透過膜とは、イオン膜で塩化ナトリウムを分離する人工精製法で、ミネラルもほぼ除去されます。
イオン透過膜の記載があれば精製塩と判断できます。
例
再製加工塩
再製加工塩は輸入した塩などを一旦溶かして、にがりなどの「海水」を加え、再度乾燥させることで作ります。
そのため、成分表に「塩」と「海水」の記載が別々に記載されています。
例
天然塩
天然塩は海水の水分を飛ばしただけになるので、精製塩と加工塩に比べて塩化ナトリウム濃度が低くなります。
例
以上です。参考にしてみてください。
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