美容外科を辞めてから、常勤をやめて非常勤を掛け持ちする働き方に変えました。いわゆるフリーランス医師。かっこ悪く言うと、バイトやってるフリーター。
「実際どんな1週間なの?」「収入は減らないの?」と聞かれることが増えたので、今の働き方をそのまま書いておきます。
整形外科専門医が、週3〜4日の非常勤で生活している一例として読んでもらえれば。
僕の1週間は「定期3日+スポット+トレーニングデー」
まずは全体像から。
| 曜日 | やっていること |
|---|---|
| 月 | 定期非常勤 |
| 火 | 定期非常勤 |
| 水 | スポット勤務 or トレーニング |
| 木 | 定期非常勤 |
| 金 | トレーニング |
| 土日 | 休み(家族、筋トレ、バドミントン) |
毎週決まった曜日に行く「定期」を週3日入れて、ここで収入の土台を作っています。
水曜と金曜は空けてある。スポットの仕事を入れる週もあれば、丸1日を自分の仕事に使う週もあります。水曜日と金曜日は最近始めたトレーニングデーとして割り振ってます。
平均すると、医師として働いているのは週3.5日くらい。
定期非常勤とスポット、何が違うのか
非常勤には大きく2種類あります。
| 定期非常勤 | スポット | |
|---|---|---|
| 頻度 | 毎週同じ曜日 | 単発(1日だけ) |
| 職場 | 毎回同じ病院 | 毎回違うことが多い |
| 収入 | 安定する | 入れた分だけ |
| 良いところ | 慣れた環境で働ける。患者さんを継続して診られる | 空いた日を埋められる。休みたい週は入れなくていい |
| しんどいところ | 簡単には辞めにくい | 電子カルテやルールが毎回違って、初回は疲れる |
定期だけで生活費が回るように組んでおくと、スポットは「入れたいときだけ入れる」ものになります。これが精神的にかなり楽。
しかも同じ場所で固定して働くより、毎回違う場所で働いた方が新鮮さもあって飽きが来ない。
収入はどれくらい?
いちばん聞かれるところです。
ただ、日給の具体的な金額はここでは伏せておきます。お世話になっている病院に迷惑をかけたくないので。
祝日は定期も休みになるので、祝日が多い月はそのぶん減ります。
ですが、常勤として勤めていると勤務先が厚生年金や社会保険料を半分負担しなければならないため、会社としても常勤医に支払える給与はその分低くなってしまうという事情があります。
結果、非常勤で働いた方が日給はよくなります。事実、週3.5日だけ働いている現在の方が、過去常勤だったどの病院より年収は高いです。
常勤と比べて見落としやすいコスト
日給だけ見るとフリーランスは割がいいように見えます。しかし、デメリットもないわけではありません。
- 賞与・退職金がない:日給に全部込み、と考えたほうがいい
- 休むと収入がゼロ:有給休暇はない。祝日も定期が休みになるぶん減る
- 健康保険が国民健康保険になる:保険料の関係で、手取りはやや増える。そのかわり、病気になったときの手厚さは健保に比べて少し落ちる。病院での窓口負担は同じ3割だけど、健保組合によっては自己負担をさらに抑える上乗せの給付があって、国保にはそれがない
- 体を壊して働けなくなっても保障がない:常勤で健保に入っていれば、病気やケガで休んでいるあいだも傷病手当金が出る(給料のおよそ3分の2を、通算で最長1年半)。国保には基本的にこの仕組みがない。フリーランスは体が壊れたら、収入がそのまま止まる
- 厚生年金がない:国民年金だけになるので、制度上は将来もらえる年金が少なくなる
- 学会・専門医更新は自分持ち:参加費も、学会で休んだ日の収入も自分で負担する
- 確定申告が必須:複数の病院から給与をもらうので、年末調整だけでは終わらない
保険まわりは、正直、多少デメリットだと思っています。60歳くらいになれば健康上の問題も出てきやすいので、特にベテランDrは気を付けた方がいいと思います。ただ、40代くらいまでのうちは健康に問題が起きる可能性が低いため、心配しなくていいというのが僕の意見。年金については、僕は数年以内に年金制度そのものがなくなると思っているので、まったく心配していません。
ようは、年金も生保もすべてベーシックインカムに統一されると確信をもっているということ。
仕事はどうやって探す?
僕は医師向けの紹介会社を中心に探しました。基本大手の仲介会社4〜5社登録しておけば問題ないと思います。
定期の仕事を決めるときに、事前に確認した方がいいことを挙げておきます。
- 交通費の上限
- 退職時は何か月前申請か
- 勤務時間
- 忙しさ(外来人数)
特に、みなさんアルバイト先を決める際、日給ばかり目が行って、勤務時間と忙しさを軽視しがち。
実際長い目で働いた際、勤務時間が長かったり(11時間勤務とか)、一日100人診ないといけないような忙しい場合、後々意外と後悔します。
フリーランス医師に向いている人、向いていない人
あくまで僕の感覚ですが。
向いている人
- 専門医を持っていて、ひとりで外来を回せる
- 医師の仕事以外にもやりたいことがある
- 月ごとの収入に多少波があっても気にならない
- 一か所にとどまるのが嫌い、飽き性
向いていない人
- 手術件数や役職など、ひとつの病院でキャリアを積み上げたい時期にいる
- 収入が毎月きっちり同じでないと落ち着かない
- 事務手続き(確定申告)が本当に嫌
- 常勤という安心感が欲しい人
僕自身は、医師以外にやりたいことがあったし、飽き性なのでこの働き方がハマりました。逆に、手術の腕を磨きたい時期だったら選んでいなかったと思います。
僕の意見ですが、常勤は病院側から労働者としてこき使われるだけなので、特にやりたいことがなければ早めにフリーランスになるか開業するのが良いと思います。
まとめ
- 1週間は「定期3日+スポット+トレーニングデー」。医師として働くのは平均週3.5日
- 非常勤のほうが日給は高くなりやすい。ただし祝日の多い月は収入が減る
- 賞与・退職金・有給がないぶん、日給だけで常勤と比べないほうがいい
- 定期を決める際は、勤務時間と忙しさは把握したうえで負担がない勤務先がおすすめ
美容外科を辞めた理由や、この働き方を選んだ経緯は、こちらの記事に書きました。

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