・起業で大切なことはテーマ選び。
・やりたいことではなく、勝てるマーケットで起業すること。
前回紹介した「起業3.0」で紹介された、起業2.0でいう「マーケットイン」の考え方を紹介されています。
重要なこと
・重要なのは、大きく成功することでなく失敗しない事
・「勝てるマーケット探し」+「自分の強みを生かせる事業」 が大事
勝てるマーケットの探し方
‘‘マーケットが明らかに存在し、競合が弱いことを確認した後、自社に参入余地のある強みがあるかを考える‘‘
やり方は「Googleキーワードプランナー」を使うこと。
①マーケットサイズを「月間検索ボリューム」
②競合の強さを「推奨入札単価」
で調べる。
それぞれのキーワードを相対比較し、業態のボリュームや感覚をつかむことが大事。
本書では検索基準として
検索回数が100回以下で、入札単価10円程度→導入期
検索回数が数千~数万回程度で、入札単価100~数百円程度→成長期
検索回数が数万~数十万回程度で、入札単価数百円程度→成熟期~衰退期
と定義しています。
しかし2016年の著書なので、2024年現在ではインターネット使用者数も多くなり(高齢層が使うようになったため)全体的な基準がボリュームアップしている印象があります。
また、B to Bのマーケットでは1桁少なくなる。
勝ちにくいマーケットでの勝ち方
①キーワード候補を探す
→検索キーワードにスペースを入れた次のキーワード=コアキーワードに絞った対象をターゲットにする。
②エリアを変える
③対象を変える
→販売対象を変える
④競合向けサービス
→美容クリニックを開くのではなく、美容クリニック向けの支援事業など
自分の強みを生かす事業フォーマットは7種類
①自家発電事業型
要は個人事業主。いままで得た技術や能力を生かす事業。
ゼロからの試行錯誤が得意な人向け
②プロデュース型
他者のシステム、手法、ノウハウをプロデュースする。コーチングや教材化、ホームページ制作など。
本人が気づいていない良さを見抜いて活用できる人向け
③販売代行型
販売代行やアフィリエイトなど。
マーケティング能力が高い人向け。
④マッチング型
マッチングアプリ、広告代理店など
商品が持つ価値を理解し、それを数ある顧客の中で、どのような人に向いているか見つけるのがうまい人向け
⑤パッケージング型
旅行代理店など
マネジメントが得意な人向け
⑥価値転換型
新しい視点から活用法を考えられる人向け
⑦情報整理型
情報収集が得意で、シンプルにまとめるのがうまい人向け
差別化された事業モデルとは
勝てるマーケット×自分の強みを生かせる事業モデル(上記7種)=差別化された事業モデル
まずは勝てるマーケットを探し、その中から7種の事業モデルでパターン化したものを抽出するとアイディアを出しやすい。
事業モデルは著者は100個程度は出す方がよい。
潜在意識下で自分が本当にやりたいことを洗い出す作業が大事。
2016年著書なので内容が少し古い感じもしますが、2024年現在でも基本的な考え方は十分使えると思いました。
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