医師の働き方について、今後の医師という職業についての将来像も独自に検証していきます。
今回は、一個人の意見として気楽に読んでいただけたら幸いです。
2024年問題について
2024年医師働き方改革ってご存じですか?
要約すると
「2024年4月から年間960時間以上の時間外労働は認めませんよ」
ということ。月80時間以上の労働は原則禁止になります。医師の働き方にメスが入ります。
働き方改革で問題になること
医師は金銭的にはシビア
現状大学病院以外の市中病院では、時間外労働など働き方についてはブラックなものの、時間外労働に関してはお金がしっかり支給されるのが一般的です。
市中病院で「時間外労働月80時間以上になった場合、労働として認めません」なんて言い出したら、多量に退職者がでると思われます。
一部の私営病院では起こりうる話ですが、長くは続きません。
この場合、①働き方の内部構造を見直すこと、②外部からの応援医師を雇うことが必要になります。
そうなると病院医師の基本給は減ることになります。
将来の医師像
①勤務医の基本給は減る
②勤務医の自由時間が増える
③フリーランス(準フリーランス)が増える
ということで、結論フリーランス医が増えます。
フリーランスでなくても、現在のように一つの病院でのみ勤務する医者は減るでしょう。
例えば、週4で市中病院で勤務医を行いつつ、1日ほかの病院で外来勤務や当直をこなす
という言った具合になります。
また、現状医師数が増えていますが(2010年に医学部定員増)、給料も減り+医師数も増える中、医師という職業自体の価値も徐々に下がっていきます。
働き方改革が遂行される根拠
ほとんどの日本人は自覚がありませんが、いまは時代の変革期。
2024年は新札切り替えもあり、金融システムの大幅な見直しが入ります。
そして、金融システムとともに現状の社会システムの変更を伴ういわゆる「グレートリセット」が、遅くとも2028年頃までに起こります。
社会システムの変更というのは、AIの発展に伴い人手が不要になるということも含みます。
AIのシンギュラリティ―(AI自身が新しいAIを創造できるようになること)が2027年までに起こるともいわれます。
現在の医師の仕事はほぼAIに代用可能です。特に内科医のメインの仕事である病棟管理やカルテ上の患者の状態観察、治療方針の検討に関しては、AIや患者ビックデータを使用した方がむしろ効率よく回せます。
病院カルテに関しては、将来的にネット回線につながり、ビッグデータとして患者情報はまとめられることが予想されます。
今後必要とされる医師像と対策
研究や論文発表などを積極的に行う医師ですが、こちらは数年~十数年で淘汰されると思います。
また、現状の内科医のような働き方もかなり縮小するでしょう。
だって、ビックデータとAI管理できれば終わりじゃないですか。
残すは、
①AIが介入できないヒューマンタッチの分野もしくは
②個ある医師としてインフルエンサ―としての顔ももつ
の2択になります。
①は診察や外科などの手術の経験能力に基づくもの
②はわかりにくいですが、AIだけでなく一人の医師としての意見やアドバイスも聞きたいというヒューマンタッチの部分も残るため、その際に適切なアドバイスや情報を提供することを含みます。この際に、個人としてのマーケティングも必要になります。
①と②ともに医者の数も増えますので、どちらにしろ厳しい状態になります。
暇な医師が増える前に、このような分野の勉強に力も入れることが大事だと考えます。
何事も「先行者」になることが大切です。
ひとまず今のような知識を詰め込むだけの医師はいらなくなるでしょう。
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