第1章: 二人の政治家
要点
対照的な二人の政治家の例を通じて、人々が見たいものしか見ない傾向を指摘する。表面的な違いに惑わされず、本質を見極める重要性を説く。
詳細
初めに、二人の対照的な政治家の例を挙げる。一人は自由や平等を謳い、もう一人は強い日本を目指す。この二人の政治家が提示する対立する意見は、実は同じ本質を持つ。どちらも国民の幸福を願っているが、そのアプローチが異なるだけである。著者は、人々が見たいものしか見ない傾向があり、これが「心の絶対法則」の基本であると指摘する。本質を見極めることで、表面的な違いに惑わされずに済むと説く。
第2章: 事実観察の絶対法則
要点
人間を判断する基準は「行動」に尽きる。日本人が行動を伴わない理由と、知識や言葉だけでは価値がなく、実際の行動が重要であることを説明。
詳細
人間の判断基準として最も重要なのは「行動」であると強調する。日本人が行動を伴わない理由は、責任を取ることを恐れているためであり、これは「ガラスのプライド」を守るためであると分析する。また、知識や言葉だけでは価値がなく、実際に行動を起こすことが重要であると述べる。行動しない日本人が不幸であるのは当然であり、知識や言葉に価値がないことを理解することが必要であるとする。
第3章: 周波数の絶対法則
要点
物質はすべて波の固まりであり、人間の思考や感情も周波数によって影響される。量子医学と東洋医学の関係を説明し、フラクタル思考の重要性を強調。
詳細
物質はすべて波の固まりであり、人間の思考や感情も周波数によって影響を受けることを説明する。量子力学の観点から、人間の心と物質の関係を解明し、量子医学という新たな領域を紹介する。東洋医学の古典的な知識が量子医学と密接に関連していることを示し、フラクタル思考の本質とその重要性を強調する。また、偽の量子医学に騙されないための注意点も述べる。
第4章: トラウマとジレンマの絶対法則
要点
「心」と「精神」を定義し、深層心理が記憶によって形成されることを説明。トラウマとジレンマが人間の行動に与える影響を考察。
詳細
「心」と「精神」を定義し、心に最も深い影響を与えるのは「記憶」であると説明する。深層心理は記憶によって無意識に形作られ、トラウマは深層心理に閉じ込められることを示す。ジレンマとは、心の表裏が入り混じった感情であり、万人が抱える承認欲求と関連していると述べる。トラウマとジレンマが人間の行動にどのように影響を与えるかを考察し、それらを克服する方法を提案する。
第5章: 転写の絶対法則
要点
人は幼少期の精神パターンを繰り返す。恋愛や人間関係における転写の影響を説明し、問題行動の繰り返しを指摘。
詳細
人間は幼少期に形成された精神パターンを無意識に繰り返すことを説明する。恋愛や人間関係においても、この転写の法則が働き、拒絶したいものを転写してしまうことがあると指摘する。繰り返される虐待や、ダメな父親と同じタイプの男性を選ぶ理由など、転写の影響を具体例を交えて説明する。無意識の転写行為が問題行動を引き起こす原因となることを強調する。
第6章: 支配欲の絶対法則
要点
人間の歴史は支配欲の歴史であり、精神医学は人を支配するための学問である。支配欲が現代の恋愛事情や社会構造に与える影響を考察。
詳細
人間の歴史は支配欲の歴史であり、支配する側とされる側の関係が繰り返されていることを指摘する。精神医学は人を支配するための学問であり、奴隷はさらに下のものを奴隷にしようとする傾向があると述べる。支配欲が現代の恋愛事情や社会構造にどのように影響を与えているかを考察し、ヒューマニズムですら支配欲の表れの一つであると論じる。
第7章: 全人類アダルトチルドレンの絶対法則
要点
アダルトチルドレンを生み出す毒親の存在を説明し、アダルトチルドレンの特徴とその影響を考察。全人類がアダルトチルドレンであると主張。
詳細
アダルトチルドレンを生み出す毒親の存在を説明し、毒親が生み出すアダルトチルドレンの特徴を具体的に述べる。アダルトチルドレンは自分の行動をコントロールできず、一生その影響を受けることが多いと指摘する。全人類がアダルトチルドレンであり、自分のアダルトチルドレン像に支配されていると主張する。家族や身近な人を説得する方法や、自分自身の行動の真剣度をチェックする方法を提案する。
第8章: 反動の絶対法則
要点
反動とは心のセキュリティソフトであり、人間の行動を規定する。反動の法則を意識することで問題解決の第一歩とする。
詳細
反動とは、何かに反発することで新たな行動を生む法則であり、これが人間の行動を規定することを説明する。嘘くさい癒しが好きな日本人の特徴や、安いプライドを守るための言葉たちを紹介し、中途半端に自己肯定感をくすぐる言葉が人類を堕落させると指摘する。反動の法則を意識することが問題解決の第一歩であり、深層心理がセキュリティソフトを発動させるメカニズムを理解することが重要であると説く。
第9章: 精製と依存の絶対法則
要点
人間には必要なものを直接与えると依存する。依存の心理を理解し、自立した行動を取ることの重要性を説く。
詳細
人間には必要なものを直接与えてはいけないと説明し、精製された形が禁断症状を作り出すことを指摘する。愛を与えすぎると人は狂い、愛や癒しが依存を生むことを説明する。依存から逃れられない理由を明らかにし、自立した人間は存在しないことを強調する。依存は悪循環を繰り返す性質を持ち、依存の心理を理解し、自立した行動を取ることが重要であると説く。
第10章: 被害者意識の絶対法則
要点
被害者意識は根源的な深層心理の一つであり、この意識を乗り越えることが心の健康に不可欠である。
詳細
被害者意識は人間の深層心理に根付いていることを説明する。この意識が自分を正当化し、他人を責める原因となることを指摘する。陰謀論は被害者意識から生まれ、防御意識の裏返しとして「嘘」や「正当化」が生じると述べる。地球が汚れているから病気になるという考え方も被害者意識の表れであり、問題の原因はすべて自分にあることを理解することが重要であると説く。被害者意識から抜け出し、事実を客観的に観察することが心の健康に不可欠であると述べる。
第11章: 全人類グーミンの絶対法則
要点
人間は誰もがグーミン（愚民）であり、情報収集の初歩を知らない。グーミンとグーミンでない者の違いを理解し、現実直視能力を養うことが必要である。
詳細
「グーミン」という言葉の定義を説明し、全人類がグーミンであると主張する。グーミンの10の特徴を挙げ、自分だけは違うと思っているグーミンや、情報収集の初歩を知らないグーミンの存在を指摘する。グーミンとグーミンでない者の違いを理解し、利権をむさぼる者たちの現実直視能力が高いことを示す。自分自身がグーミンであることを認識し、現実を直視する能力を養うことが重要であると説く。
第12章: 陰陽変動の絶対法則
要点
陰と陽、相反するものが互いに作用し合い、変動をもたらす。この変動が人間の心理や行動に影響を与える。
詳細
陰陽論は世界の普遍的な現象を表しており、陰と陽が互いに作用し合うことで変動が生じることを説明する。陰陽論は男女関係や食事法の違いなど、さまざまな領域に適用されると述べる。プラスとマイナスに正邪はなく、社会システムの表裏や右翼と左翼の関係も陰陽で考察することができると示す。陰陽をフラクタルに考察することで、問題や束縛のない理想郷の意味を考え直すことができると説く。
第13章: 元素循環の絶対法則
要点
人間の体と心は自然界の元素と密接に関わっており、これらの元素が循環することで健康が維持される。
詳細
占いが人間の量子力学的解釈であることを説明し、古典医学が量子医学と密接に関連していることを示す。病気と周波数の関係を考察し、「元素循環の絶対法則」の本質は五行論にあると述べる。人の性格や健康状態が生まれ月の季節や周波数に影響を受けることを示し、星座と病気の関係についても考察する。
第14章: 必要不必要の絶対法則
要点
現代社会は必要以上に与えられすぎている。この過剰が問題を引き起こし、バランスの取れた与え方が重要である。
詳細
現代社会は必要以上に与えられすぎていることを指摘し、過剰な与え方が問題を引き起こしていると述べる。βカロチンのサプリメント摂取が肺がんを増やす例を挙げ、ストレスフルな現代日本という神話を批判する。愛と癒しにむしばまれる日本人の問題点を考察し、災害心理ケアの致命的な問題点を指摘する。自然信仰者の「健康への執着」が病気を作り出すことを説明し、バランスの取れた与え方の重要性を強調する。
第15章: 善悪一如の絶対法則
要点
善悪は相対的なものであり、一方の立場だけで判断することは危険である。多角的な視点で物事を判断する重要性を説く。
詳細
善悪は相対的なものであり、一方の立場だけで判断することは危険であると述べる。コレステロールや善玉菌・悪玉菌の嘘を指摘し、善玉菌も病気を引き起こす可能性があることを示す。陰謀論者は自らの信用を貶めていることに気づかず、真実を見極めるためには多角的な視点が必要であると強調する。不正選挙だと叫ぶ者たちの愚かさを指摘し、善悪にとらわれない柔軟な思考の重要性を説く。
第16章: 離間工作の絶対法則
要点
人間関係や政治において、離間工作が行われることが多い。この離間工作の背後にある心理を理解することが重要である。
詳細
いさかいの原因は悪意ある第三者に存在することを説明し、離間工作者が「心の絶対法則」をうまく利用していることを示す。政治においても離間工作の絶対法則が働いていることを指摘し、人間関係のあるところには常に離間工作が存在することを述べる。離間工作の背後にある心理を理解し、その影響を見極めることが重要であると説く。
第17章: 総合素因の絶対法則
要点
人間の健康や性格は複数の素因によって形成される。単一の原因だけを重視する現代医学の誤りを指摘し、複数の要因を考慮することの重要性を説く。
詳細
人間の健康や性格は複数の素因によって形成されることを説明する。現代医学が単一の原因だけを重視するのは誤りであり、複数の要因を考慮することが必要であると述べる。子供の健康状態や性格形成に影響を与える多因子の存在を示し、病気を単一因子で考える愚かさを指摘する。多因子を見つける能力を養うことが重要であり、複数の素因を無視しないことが健康や性格の形成に不可欠であると説く。
第18章: 因果の絶対法則
要点
すべての出来事には原因があり、その原因を理解することが重要である。原因を見つめ直し、対策を講じることで未来を変えることができる。
詳細
すべての出来事には原因があり、その原因を理解することが重要であると述べる。「原則」への理解が根本的真理への理解に繋がると説明し、歴史的観点から病気の原因を考察する。病気の原因は物質的・精神的両面から見てこそ判明することを示し、原因を直視しようとしない限り日本は変わらないと指摘する。「衰えゆく日本」は日本人の思考が作り出しているものであり、その原因を理解することが未来を変える鍵であると説く。
第19章: 新型コロナ騒動と「心の絶対法則」
要点
新型コロナウイルスの騒動は、社会全体に「心の絶対法則」が働いていることを示している。この法則を理解し、冷静に対処することが求められる。
詳細
新型コロナウイルスの騒動は、社会全体に「心の絶対法則」が働いていることを示していることを説明する。日本人が感染者を「非国民」と扱う心理や、大手メディアが真実を語らないこと、SNSで陰謀論が幅を利かせる現状を指摘する。情報に惑わされず、事実を検証することの重要性を説き、オリンピック延期を機に掌返ししたメディアと政府の対応を批判する。また、ネット上で流布された人エウイルス論や、新型コロナが突然危険なウイルスにされてしまった経緯、PCR検査の問題点などを考察する。恐怖を煽る情報が錯綜する中で、冷静に対処することの重要性を強調する。
第20章: 因果を超える
要点
因果の法則を超えることは、自分の意志で未来を切り開くことである。自分自身を理解し、他人や社会に依存せず、自立した行動を取ることの重要性を説く。
詳細
因果の法則を超えることは、自分の意志で未来を切り開くことであると説明する。「内海式」の構造を具体的に説明し、変化を妨げる考え方を指摘する。因果を超えるとは、自らの確立した意志で動く人を超人と呼び、自分自身の中にある「アダルトチルドレン」性を理解することが必要であると述べる。自分がグーミンから脱却するヒントを見つけるために行動し、因果を超えようとすることの重要性を強調する。
全体の概要
本書「心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか？」は、人間の思考がどのようにして病気を生み出すのか、そのメカニズムを探求している。各章で様々な心理法則を紹介し、それらが個人や社会に与える影響を考察している。全体を通じて、自己理解と自立が健康な心と体を維持する鍵であることを強調している。各章で紹介された法則は、日常生活や社会の中で実践することができ、自己啓発と健康維持に役立つものである。
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