TCB問題
2024年9月週刊文春に取り上げられ、ヤフーニュースにもなったTCB問題。
以下一部引用
美容外科大手の東京中央美容外科(TCB)が、高額契約を迫り次々とトラブルになっていること が「 週刊文春 」の取材で分かった。契約を考えている患者に対して、数時間にわたり院内の個室に留まらせるという。 TCBとはどんな企業か。大手紙記者はこう解説する。・・・・・
2022年夏、東京にあるTCBのクリニックを訪れた30代の患者Aさんが語る。 「3時間、カウンセリング室に閉じ込められて、監禁されました。あの空間にいたら、洗脳されてしまい……」・・・。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c8c2f61162d5792fb5663732eca5565832cd96b
自分が美容業界に転職したのは2023年からだが、その時からTCBのつり上げ手法や軟禁などの話はよく出ていた。
「さすがに軟禁はないだろ、、、」と思っていたが、実際業界に入って知り合いの噂を聞くとどうやら本当らしい。内部の先生達も志が低い人たちが多く、教科書を全然買ってない、勉強しないといった人も多々いる様子。
しかも、2023年末に税金関係で問題があったらしく、医師を中心とした内部職員の給与削減をしたらしい。医師数を減らす目的だったらしいが、実際の所辞めていったのは内部にわずかにいた優秀な医師ばかりだったらしい。
医師の質も一段と下がったところで、今回の報道。
さすがにこれだけ悪評が出ると今後の崩壊はほぼ避けられないと思われる。
ただし、内部留保はしっかりあると思われるので、体力がある分崩壊・解散とまでは行かなくても、今の品川美容外科のように美容皮膚科領域へのかじ取りをすることが予想される。
内部の話
実際に内部で務めていた医師とカウンセラーの話。
・院長が出来ない施術がある場合、出来る施術に誘導する。
・売り上げ目標があり、カウンセラーは目標金額達成のために無理をする←院にもよるらしい。
・医師で教科書を購入している人はまれ。特に直美(研修医で直接美容へ行く)医師。
・医師は施術記録をほぼ書かない。
・定期的な交流会があって、クリニックに勢いがある時はよかった。
・数か月の研修期間はあるが、3日目でいきなり現場から始まる
悪評のうわさは本当だったらしい。医師の質に関しては、研修体制がしっかりしていないのが原因だろう。
特に研修医上がりだと、カルテ記載などの医師の常識やトラブルの対処など身についていないので。
あと、どうやら2017年時点ですでに経営は院長の青〇医師ではなく、外部のコンサルタントが行っていたらしい。
TCB崩壊後の業界予想
TCB崩壊はほぼ時間の問題だが、崩壊後に放たれた内部の医師やカウンセラーが業界にどのような影響を及ぼすかが気になります。
・カウンセラー→中小規模のクリニックへ転職
・優秀な医師→中小規模のクリニックへ転職、または独立
・それ以外の医師→独立後うまくいかず閉院、他自由診療クリニックへ
こうなった場合、来年以降の研修医が直接美容クリニックに入職するのがかなり厳しくなります。
しかも、多量の開業が予想されるので、比較的簡単な施術「クマトリ」「糸リフト」「ヒアルロン酸注入」などの価格が安価になるでしょう。
特にクマトリは現段階ではコストが少なく、美容クリニックの売り上げの基盤とも言えるので今後の美容クリニック運営はますます厳しくなりそうです。
美容業界の生き残り方
生き残り方は3パターン。
①保険診療と美容診療を併用して地方都市で活動する。
②まだ開拓が浅い包茎などの分野に乗り込む
③競合がいない田舎へ行く
美容外科分野で突出して頑張るというより、ブルーオーシャンを狙いに行くのがよさそう。
美容皮膚科とAGAは差別化が図りにくいので、価格競争が始めってますし、より難しい。
③は消極的なので、①または②の方向で検討するのが良いかと思います。
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