【2024年版】美容業界の新規参入は‘‘超‘‘厳しい~美容外科医が語る~

1. 美容業界転職の経緯

まず、私の経歴から。

整形外科専門医まで取得→形成外科1年経験→2024年4月より美容外科クリニックへ転職。

こんな私の経歴ですが、美容業界転職の理由は主に①別のことがやりたくなった、②当直がきつくなってきた(QOLを求めた)の2点。

医者も10年近くやっていると、日々の業務内容にも飽きてきて、新しいことを始めたくなるものです。

また、30代にもなると身体的にもプライベート的にも当直はきつくなります。

自分はしばらく市中病院に在籍し、その後形成外科の研修として大学病院に1年在籍していましたが、大学病院のQOLの悪さに耐えられませんでした。

大学病院の仕事の半分以上は雑用なので、これを自己研鑽扱いされるのも耐えられませんでした。

そんな中、2024年4月より美容医療の分野に転職してみたわけです。

2. 2024年の美容業界はかなり過熱。転職活動も一苦労。

2023年の時点でも美容医療参入の過熱感は外から見ていても感じていました。

ですが、実際転職活動をしてみるとびっくり。
入職するにも一苦労で、実際自分も3件不採用で4件目で内定が決まりました。
医者として普通に働いていると‘‘不採用‘‘になる機会なんてあまりありませんからね。

入職後も、SNS活動をしようにも全然フォロワーは増えない。そもそも来院者数も振るわない。
といった状況もあり、実際業界に入ってみると美容業界は自分の予想以上にレッドオーシャンでした。

おそらく大手美容外科にはいった先生方は、二重埋没以外ほぼ執刀できていないのではないでしょうか。

美容業界恐ろしや。

3. 新規参入はほぼ無理

このような競争の激しい市場で、新規参入を試みることは非常に困難。

患者側も広告を見て来院するというより、ドクターを選んで来院する傾向にシフトしており、大手はジリ貧になっています。大手内の有名ドクターはどんどん独立しており、美容業界全体のパイを中小規模のクリニックが奪い合うという過渡期に入っています。

技術的にもマーケティング的にも差別化がしづらく、新規参入はかなり厳しいといえます。

4. 大手に入職しても症例が回ってこない

大手クリニックに入職すれば安定したキャリアが築けると思われがちですが、実際にはそうとは限りません。
大手では症例が多くある一方で、症例が回ってくるのは経験豊富な医師や評価の高い医師に集中しがちです。そのため、新たに入職した医師には症例がなかなか回ってこないという現実があります。

上層のドクター層もあつく、今後若手に症例が回りづらいことを考えると、なおのこと今後の美容業界の新規参入はお勧めできません。ハイポ希望の女医さんであれば、ありかもですが、、。

5. 残るは包茎治療などか

大手クリニックで症例が回ってこない中で、多くの医師が見つける道の一つが、ニッチな施術領域へのシフト。

包茎治療などはその典型で、こうした施術は、意外と安定した需要があります。
みんながあまりやりたがらない分野でもあるので、2024年時点では競争もまだそれほど激しくありません。

とある包茎クリニックに勤務している知り合いの話では、包茎治療や亀頭ヒアルで100万程度の価格帯で販売できているようで、低価格競争が始まっていないため、まだまだブルーオーシャンと言えます。

個人的におどろいたのが、高齢男性が施設入所前にスタッフに迷惑をかけないように事前に包茎治療をしておく、、と言った意外なニーズもあるみたいです。

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