【初期研修医向け】後期研修の病院見学はいつからいけばいい??~見学・内定時期・申請までを解説~

どーもこんにちは、あざらしです。

初期研修医のみなさん、もう病院見学は行ってきましたか??

個人事ですが、先日専攻医としての病院見学に行ってきましたので、実体験を含めて解説していきます。

ホームページでは収集できない情報がかなりあったので、紹介していきます。

あざらし

後期研修先を考える時期は意外と短いぞ!

目次

後期研修先を考える時期は短い

初期研修の2年間が終わると、後期研修医(専攻医)期間となります。

旧専門医制度時代は

初期研修医2年目の夏~秋ごろに病院見学⇒冬頃に研修先の病院を決定

という流れでした。遅い方は直前の3月頃に決める方もいました。

新専門医制度に移ってから、第1次選考の時期が11月と後期研修病院を考える期間がかなり短くなりました。

しかも人気病院は‘‘早い者勝ち‘‘みたいなところも多いので、早めの就活が大事になります。

新専門医制度で研修先の選択肢が減った

専攻医が後期研修先として選ぶ選択肢は主に3つ。

<後期研修先の選択肢>

・大学病院の医局に入局
・市中病院の研修プログラムに入る

新専門医制度前であれば、指導医の在住する市中病院であれば専門医取得が可能でした。

現在は、研修プログラムに登録されている市中大病院以外での専門医取得は不可能となりました。

また、市中病院の研修プログラムに入ったとしても、一定期間連携する大学病院での研修が必要になります。

あざらし

あと、シーリング制度のせいで都内などの人気地域は定員が設けられています。

後期研修先を選ぶ時期

見学は5~6月

この時期から各病院の説明会などが開催されます。

説明会に出席し、病院見学も行っていきます。

出来れば検討している病院を複数周り、仮に希望する病院が人気病院であれば早めに‘‘入局宣言‘‘をするのが良いでしょう。

内定は7-8月頃

複数病院を見学した後、夏ごろに入局先の病院を決定します。

人気病院は

入局者が定員に達したため、7月で病院見学を打ち切ります

というところも存在しますので、入局宣言はなるべく早めがいいでしょう。

申請は9月

入局宣言は夏ごろですが、申請の締め切りは9月30日までの所がほとんど。

病院見学に行く時期に、ほぼ入局可能かどうか決定しているため、この時期は書類を提出するだけ。

人気病院にあぶれそうな方は、10月に各研修プログラムの申請者数が揃うので、他人数が足りない研修プログラムに入れて持ったりなど内々で入局者を調節していきます

第1次選考は11月

専門医機構に登録後、パソコン上で申請した病院に登録するだけ。

初期研修医先を決定した時みたいな、マッチングはありません。今後マッチング制が導入されるかもしれませんが。

すでに内定は出ているため、よっぽどのことがない限り内定取り消しはありません。

ただし!!

人気地域の定員が予想より過剰になった場合、シーリングではじかれる人がいますので、注意が必要です。
(各病院シーリング数も考えての定員なので、はじかれる人数は少ないとは思います)

第2次選考は冬

この時期は、1次選考で溢れた専攻医の受け入れ調節時期になります。

東北や北海道など、地方僻地エリアしか残っていない可能性も高いです。

注意!研修プログラムの実情

県別の研修人数の内訳がこちら

例として2021年度の形成外科の県別専攻医数を示します。

赤字が専攻医が足りていない地域になります。

第1次選考が11月だけど、そのあと2次選考もあるんでしょ?

とりあえず1次は人気地域で申し込んで、溢れたら2次選考で申し込めば
大丈夫そうね!

ふぉっふぉっふぉ!それは甘いぞ!

東京エリアの病院は基本定員オーバーします。

そりゃまあ、みんな都会に住みたいもんね。

なので定員オーバーした病院は、連携を組んでいる県外の研修病院先の枠を貰って、定員から溢れた専攻医を受け入れてもらいます。

つまり


某東○大学医局へ申し込み⇒定員オーバー⇒連携病院の自治○科大学の研修プログラムに入れてもらう⇒自治○科大学研修プログラムでローテンションしつつ、2年間は東○大学へ出向させてもらう

という感じになります。。。

なので、県外研修病院が東京エリアで溢れた専攻医の穴埋めとして使われ、2次選考時に出てこない、、、、

といったことにもなりえます。

最終的に残っている東北や北海道の不人気エリアへ飛ばされる、、という事態もあり得ます。

研修病院の応募は注意して選ばないとだね。

人気病院はお早めに

人気病院は、試験を行ったり、病院見学に複数回来た人を優先させたりの措置を行うこともあります。

しかし、現状‘‘早めの入局宣言をした人から定員として埋めていく‘‘ようですので、研修先は早めに決めるのが良いでしょう。

短い期間ですが、研修医一年目が終わる時点で専攻科も決める必要があります。

個人事ですが、新専門医制度を認知していなかったので、9月に都心部の病院見学へ行きました。

案の定、「すでに定員オーバーなんでお断り」状態で、2か所とも断られてしまいました。

早めの申し込みが大事だと痛感しました。

無理して都内の病院に行くメリットはない

個人的意見ですが

「どうしてもこの病院で、これを学びたい!」

ってのがなければ、無理に都心エリアの病院に固執する必要はありません。

ほとんどの人が

とりあえず都会に住みたいんだよねー-

という感覚だと思います。

しかし、都心の大学病院に入局しても研修先が都内だけというとこはほぼありません。

1,2年は他県に行くことになります。
沖縄や九州、北海道などの遠方地域の病院を関連病院として抱えている医局は、遠方に出向することもありえますので注意が必要です。

「関東地域の病院でローテーションし、都内の関連病院に出向してもらう

の方が首都圏近郊に住みたい方には良いかもしれません。

まとめ

・病院見学と入局宣言はお早めに

・東京や大阪などの人気エリアは定員オーバーする

・都内研修病院でも、遠方に出向する可能性は十分ある

・希望病院から溢れそうなら連携プログラム先と調節してもらえないかお願いしよう
 無理なら、首都近郊エリアの病院はむしろおススメ

以上、簡単ではありますが、実体験も踏まえたまとめです

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